胡麻ってどんな植物なの?
胡麻は色々な料理に使われており、多くの場所で見かけます。
しかし、どの様に栽培されて加工されているか、という事に関しては全く知られていないのが現状です。
胡麻の歴史はとても古く、紀元前3000年以前よりアフリカのナイル川流域で栽培され、
エジプトのピラミッドや遺跡等からも胡麻が出土しているそうです。
また、当時はとても高価で一定量を銀貨がわりに通用させた事もあるそうです。(ゴマの科学より抜粋)
胡麻の栽培は、アフリカが起源となり陸路で中国へ渡り朝鮮半島を経て日本へ入り、
縄文時代には胡麻を食べる文化があったようです。
このように胡麻は古くから人々に親しまれ生活の中に溶け込んでいるのです。
しかし、その実態は殆ど知られていないのが実情なんですね。
では、胡麻がどの様に出来ていくのかを見てみましょう。
駒ケ根市でのごまの栽培過程
種まき(5月下旬~6月上旬)
駒ケ根市は胡麻の栽培地としては比較的温度が低く、土の温度が上がり始めるこの時期に種を蒔いています。
日中は暑さも感じるのですが朝晩が冷えますのでシートを同時に貼りながら土の温度が下がらないように工夫をしています。
発芽
この時点では、まだ何の植物か見分けがつかないですね。
草取り
胡麻の栽培には除草剤や殺虫剤等の農薬を一切使用していません。
その為、この写真の様に手作業での除草作業や虫取りが行われます。
開花(7月~8月)
これが胡麻の花です。
花の大きさは小指の先っぽ程の大きさです。
写真は黒胡麻の花でとても綺麗なピンクです。
白胡麻は白い花が咲きます。
夏になると駒ケ根市周辺の畑では胡麻の花が咲き始めます。
成長した胡麻
成長すると人の背丈程になります。
収穫直前
花が落ちて房が成熟してきたところです。
ひとつの房の中には100粒程の胡麻が入っています。
収穫(9月~10月)
初秋の頃に収穫が始まります。
胡麻専用の収穫機械が無いので稲用のバインダーを改造したものを使用したり、小さな圃場では手作業による収穫をしています。
機械化が進めば農家の労力も少し軽減出来るのですが、一般的な作物では無い為に機械化が遅れています。
乾燥
収穫した胡麻は逆さに干して乾燥されます。
下のブルーシートには開いた房から落ちた胡麻が溜まります。
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